ローカーボダイエット 何が良くて何がダメなのか?

complex carbohydrate

ーカーボダイエットとは、英語で「Low Ccarbohydrate diets」と書きます。つまりCcarbohydrate(=炭水化物)がLow(低い)という意味で、何かとダイエット業界をお騒がせの「低炭水化物ダイエット」「糖質制限ダイエット」の本家名称です。このダイエットが日本で流行り始めた頃から一般的に「ロカボ」と略されることが多くなり、関連商品が数々コンビニやスパーなどの棚に並びました。

Dr. Atkins' Diet Revolution
Dr. Atkins’ Diet Revolution

そもそもローカーボダイエットとは、アメリカの心臓専門医であったロバート・アトキンス(1930-2003)の著書「Diet Revolution」にて、肥満をひきおこすのは炭水化物によるところが大きいと提唱されたのが由来とされています。

このダイエットは1970年代のアメリカで流行し、その後また2000年頃にハリウッド女優の間で取り上げられて再流行することとなりました。そして日本へ伝わることとなります。

ローカーボダイエット、低炭水化物ダイエットがここまで話題になる理由はいくつかありますが、それは「非常に効果が出やすい」ことに加えて「扱いを間違えると非常に危険」であるためです。つまり、仕組みをきちんと理解した上で正しくダイエットを続けていければ、とても効果の高いダイエットと言えるのです。

なぜ炭水化物に着眼するのか?

一般的な知識として多少疑問に思うのは、脂肪の方がより高カロリーなのになぜ脂肪ではなく炭水化物に着眼しているのか? ではないでしょうか。もちろん脂肪の摂り過ぎは厳禁ですが、普通に食事をしているとやはり主食となるご飯やパン、パスタなどの量(摂取カロリー)は多くなるものです。この量は他の栄養素、脂肪やタンパク質に比べてとても多い割合となります。

そしてこちらの方がより重要視されていますが、炭水化物が分解されて生まれる「糖質」の量が問題となるのです。「糖質」の量が多くなると体内の血糖値が上昇し、体内に溜った脂肪がエネルギーとして消費されにくくなります。つまり血糖値の上昇を抑える、=糖質の摂取を抑えることを目的とした炭水化物の制限なのです。

しかし、糖質も人間にとって必要な大事な栄養素です。糖質がなくなると脳が栄養不足となり集中力が続かなくなったり、肝臓機能が低下したり、体内のタンパク質が分解され疲労が溜りやすくなるなどの悪影響を引き起こします。つまり過剰に摂ってもいけないですし、少なすぎてもダメなわけです。

では、どの程度が必要最低限の摂取ラインかといいますと、糖質を1食で20~40g、1日の合計で70~130gの摂取に抑えるのが適量であると提唱されています。コンビニのおにぎり1個が約30gの糖質を含んでいるので、良い基準になるのではないでしょうか。

またいわゆる「ロカボ食品」は、炭水化物を最低限に抑えてその他の食材でカサ増しをし、満腹感をきちんと得られるように考えられて作られています。ご飯の代わりに小さい粒のコンニャク、パスタの代わりにシラタキを使用している商品を見かけたこともあるでしょう。

まとめますと、ローカーボダイエットといって一切の炭水化物を断つことをしてはいけません。ただし、いつも食べている主食を毎日少しづつ抑えるだけで効果が見込めます。主食を減らすとどうしても満腹感が得られない場合がありますが、そういった場合は比較的多めの野菜を最初に食べてみたり、主食以外のおかずを多少多めに食べてみると良いかと思います。

※ロバート・アトキンスの著書「Diet Revolution」は日本語に翻訳されて出版されています。気になる方はご覧になってみてください。

ローカーボ食品は、ダイエットを継続するために通販で定期購入してしまうのもおすすめです。

「ローカーボダイエット」が取り上げられたテレビ番組

主治医が見つかる診療所

2016年5月9日放送 テレビ東京

サンバリュ

2016年5月22日放送 日本テレビ

これがカラダの新常識 若さと美のヒミツ

2016年4月30日放送 NHK総合

ワイド!スクランブル

2016年3月4日放送 テレビ朝日

白熱ライブ ビビット

2016年2月17日放送 TBS

直撃LIVE グッディ!

2016年2月16日放送 フジテレビ

バイキング

2015年9月8日放送 フジテレビ

爆報!THE フライデー

2012年8月17日放送 TBS